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2013.05.02 Thursday

読破した。

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     昨日は採血・診察・会計・薬で待たされた方が長くて、1冊読み終えてしまった。

    レビューなど書いたことはないので、感想を書くことにする。
    多崎つくるが、住んでいた名古屋から大学進学のために上京し、20歳の時、地元に進学した高校時代の仲間から「理由がわからないまま」排他されて、そのまま東京で就職し、生活をしている。
    何故?というよりも絶望と諦念が彼を変えた。敢えてその後も取り戻そうとはしなかったのだが、36歳になって好きな女性ができ、彼女にその話をしていて、改めてその謎を探し、今までの(私が思うに)理不尽な、何も理由が分からない別れの理由を探していく旅の話だ。

    静かなBGMが流れるような静謐な文体の中で、読み進めているうちに、「彼と私が似ているところ」を探してしまった。
    2つあって、それは娘が小学校6年生の時という偶然がある。
    やはり高校の同級生だったが、娘の中学受験の時に(そこの職員であったが)ばっさりと縁を切られた。それが彼女にとって必要だったのだろうということは、職員だったからだ。
    「中学受験は学力と財力よ」と言って別れた人だ。そう。もしどんなに頑張っても、今の住まいに住所があるのなら受からないと。(高校は受かる。滑り止めにする人は多いが、うちは受けなかった)

    読み進めて行って、私の方から切った仲間がいる。実質は喧嘩だ。この中の2人は今でもたまにメールを寄越す。待合室で思ったのが、「もう彼女たちと繋がっていることは、私にとって煩わしいことなのだ」だった。友人の病と死に対して、「彼女は私たちの友達」のまま済ませようとした。
    何故か?それは、喧嘩をした相手が寄越した、当時のメールにある。あまり絡みのない同級生が亡くなったということを伝えてきた。翌日会って、「そういうメールはいらない。今日言えばいい。付き合いもない人の話を流されても迷惑だ」と言ったのだ。
    ということは、会わなくなった友達の病に関しては(当人も言わなかったが)私は関与する必要はないと排他されたのだろう。

    そして、この時のことを巡礼しようとは思わない自分がいる。いい記憶で留めておけなかったのは残念だが、新たに踏み出している今はもう、関わることはよくないような気持ちになった。アルバムにある、若い頃の写真だけでもういい。

    多崎つくるがこの旅を経て、本当に欲しいものを得られたかどうかを謎のままにして本は終わる。私もまた、欲しいものは何かを探して日々を生きている。
    愛読書の1冊になったのは間違いないと申し上げよう。



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